最近、英訳の漫画を読むことについて記事を書きました。それに関して、ネットで色々調べていたら、「ワンピースの洋書で中学英語を」というようなブログ記事を見つけました。
こんな事を書いたのがどこの誰かは知りません。ただ正直に言って、こういうことを書く人には腹が立ちます。だって、漫画の台詞で中学英語を勉強しようだなんて、どう考えてもナンセンスだからです。
そもそも、漫画の台詞は語彙的にかなり難しいものが多いです。TOEICで900点以上取るような人だって、分からない単語がゴロゴロあるはずです。中学生だと知らない単語がかなりの割合を占めるでしょう。日本語のテキストと比べて読んだとしても、学習に向くとは思えません。
また、仲間同士で使うような表現も多いです。ちょっと汚い言葉も多様されているわけです。こんな事は、日本語の漫画の台詞を見れば簡単にわかるはずです。ですから、例えば旅行先などで使う表現としては、ふさわしくない表現だらけです。そんなものを中学生が勉強してどうしようというのでしょうか。
文法的にも、省略などが多く見られます。外国人の英語初学者が身につけるものとしては不適切でしょう。
以上のような理由で、中学生が英訳の漫画を使って学習するのは害ばかりです。確かに、教科書に比べて興味を持ちやすいなどのメリットはあるかもしれません。でも、それを遥かに上回るマイナス点があるのです。
何でこんな無責任な事をかくのでしょうか。正直に言って、理解に苦しみますし不愉快ですね。
ネット情報は、いい加減なものも多いです。変なものに踊らされないように気をつけましょう。まあ、中学生にワンピースの洋書を読もうとすすめる程度なら、害もたいしたことはないでしょうけど。
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